パタゴニアのUIって最高

パタゴニアって、自分たちの商品に愛着と誇りと責任をもってるんだなって感じた話。


第一印象って大事。

人間が視覚から得る情報は、全体の80%とか言われてるくらい、私たちは目から入る情報に頼ってる。

どんなに中身重視の人でも、やっぱり少しは第一印象で目の前にいる人を判断するよね。

その見た目は、案外その人の個性・価値観が垣間見れるものだったりする。

物の選び方だって、そういった視覚から感じる雰囲気を大切にする人は多い。

だけど、現物を目にすることはないネットショッピングでは、感触や品物の雰囲気がわからない。

だから、私たちは特に視覚からの情報に頼る。

それを提供する企業や団体や個人はよく知っているから、

自分たちが顧客に届けたい商品の価値・雰囲気を伝える際、

彼らはネット販売や広告での、視覚的体験的工夫を最大限に凝らす。

その商品そのものの写真だけでなく、ページの色、グラフィック、フォントとか大事。


どうやって、どのような第一印象を作り出すか。


で、今日久しぶりにパタゴニアのホームページ見たら、超いいページを見つけたの

「あなたのバギーズって、どんなバギーズ?」っていうページ。



スクロールをしたら、色んなカラフルでポップなバギーズ達がくるくる回る。

「え、まってこのデザインのバギーズ欲しいんだけど」

素敵なデザインにるんるんしながら楽しくスクロールすると、次はバギーズのビデオが。

"つねに冒険の準備ができていることが何よりも大切です"

"バギーズを履くのは、経験との境界線に余計なものがないから"

ビデオでは、バギーズと自分の関係を語るような様々なストーリーが語られている。

「個人的に、裸にでかい葉っぱを持ったおじさんが"バギーズは裸の次にいいね"って言っているシーンが好き」

またスクロールをすると、パタゴニアのバギーズがリサイクル・ナイロンでつくられていると教えてくれる。

これからの自分の充実した経験のために、バギーズを買うわけだけど、自分の購買行為によって環境を汚すなんて、なんか居心地悪いしハッピーじゃない。そういう顧客にとって、この情報は本当に安心できる。

商品を作る過程で、たくさんの水とエネルギーを消費し、CO2eを排出する。

それらを、どれほど削減して作っているかページの真ん中で教えてくれたら、

普段環境問題への課題意識がない人にも意識づけさせてくれるきっかけにもなるかも。

さらにスクロールをすると、

Viva Los Fun Hogsの文字

36年間もの長い間使われ続けているバギーズを祝うプリントは、

同時にイヴァン・シュイナードの旅を称えるものでもある。

スクロールすると、パタゴニアの創設者である彼の旅のストーリーが。

もっとスクロールすると、今度は「#あなたのバギーズってどんなバギーズ」を使って、あなたとバギーズの経験やストーリーをシェアしてねというメッセージが。

見た目だけでなく、そのバギーズとともに経験したストーリーを大切にするところ。

今持っているバギーズとの思い出や冒険を振り返る企画。

「今あるバギーズと、いろんな経験したな。このバギーズともっといろんな冒険をしたいな。」

商品が気になってページ見てるのに、今持っている自分のバギーズがほんの少し愛しく思えて満足できるっていうのがいいよねー。

その次が、商品の紹介。



「自分たちの商品に愛情とストーリーと環境を大切にしたいという想いを込めてるんだな」



視覚的にとれる情報、第一印象・見た目を生み出すのは、

そうした目に見えない理念や誇りや愛情や個性だってこと。

それを、見えるようする。相手に自分たちの提供したい価値をなるべくそのまま伝えられるように工夫する。

(何色のバギーズとこれからの夏を過ごそうかな)

0コメント

  • 1000 / 1000