西日本豪雨

その日は、ただの雨なんかじゃなかった。


街全体が、街としての機能を失い、みんな不安とパニックとなった。

物流は止まり、インフラはストップ。

日本全体で多くの死者と行方不明者、被災者と避難する人々。

土砂で民家は全壊状態、半壊状態。

道路にへばりつく泥は、匂いが立ち込める。

川の形が、土砂で変形している。

多くの人が、それぞれこれまでなかった晴れることのない思いを抱えている。

「未曾有の災害」であるゆえ、様々なことに対して対応しきれていない役所。

現場では必死に地元の人、消防、警察、自衛隊、業者等が活動している。

線路がなくなったゆえ、学校にいけなくなった学生とサラリーマン。



西日本豪雨から今日で13日目。


何ができるんだろう。

ボランティア活動しても、この暑さでへばって作業が思うように進まない。

暑すぎて、ボランティア活動もできなくなった。

ついテレビの前で、行政のシステムや対応に対して文句を言ってしまう。

SNSで各地域の状況を検索する。

エアコンの効いた快適な部屋で。


少なくとも、自分ができることを考える。


まずは、目を離さないこと。

被災地で何が起こったのか、今何が起こっているのか、これからどうなるのか。行政はどんな動きをしているのか、政治はどのように動いているのか、自分の住む自治区でどんな取り組みがされているのか、メディアはどのような報道をしているのか。その動向から目を離さない。

次は、耳を傾け続けること。

被災した人が今どんな思いを抱えているのか、被災した人たちからどんな声があがっているのか、社会全体としてどんな声が上がっているのか、今後の異常な自然現象に対してどんなレポートや予測がされているのか。気づいた時でいいから、耳を立てていく。

最後に、災害に対して自分が賢くあること。

自分が経験した被災体験、被害者の味わったやりきれない経験。無駄にせず、生き残っている者として活かすこと。NHKのクロ現+では、「異常気象新時代」と報道されたように、そういう時代に入ったのだと認めて受け入れて、それに対する対策をする。自分は自然の一部で、自然より力が弱い存在だと認めて受け入れて、それでも生き延びる知恵を持つこと。


これを実行する。



ボランティアは、力仕事のような作業や活動は難しい。

だけど、

自分でできることを探し、工夫して少しでも誰かの役に立てるようにしたいと思う。

子どもの遊び相手、高齢者とお話しすること、ボランティア活動を取り巻く課題解決を地元の人と考え実行するなど、何かしらできると思う。


人と人が助け合わないと、とてもこのどん詰まりな空気から脱せないことを、私たちは痛感している。

(ボランティア活動は自己満足活動だとまだ言っている人がいることに驚くけど、「勝手に言ってなさい」と言いたい。誰のためを思って誰に対してそんな批判をしているのかな。)


もし、偶然このブログを見た人がいるなら、伝えたいことがある。

この災害を他人事として捉えて欲しくない。

あなたの家のインフラが停止したり、物流経路が遮断されたり、あなたの家が全壊/半壊したり、あなたの大切な人の命が突然奪われたりする可能性は、もう0%ではない。

それは、阪神淡路大震災・新潟中越地震・新潟福島豪雨・東日本大震災・九州北部豪雨・熊本大分地震そして今回の西日本豪雨。

私たちは、これらの災害をみてきて、少しであっても、確かに自然の脅威を感じてきた。

そしたら、自分と大切な人たちの命と安全を守るために防災グッズを家の隅に置いたり、避難について家族と話したり、ハザードマップに目を通して自分のいる場所の危険について知ったり。


できることをしていこう。

防災に対するセンスと意識を高めていこう。

そして、余裕がある人は、百円でもいいから募金などしてサポートしよう。


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