空間作りの話

私の好きなことの一つが、空間作りです。

小学生の頃、友達と秘密基地をビル裏・マンション・公園・竹林で作るのが大好きでした!

他にも、自分の家の玄関前にダンボールを敷き、

テーマカラーに沿った小物や家具を集め空間をつくる遊び。

椅子の背もたれの上に布をかぶせて、テントをつくる遊び。

創りたい空間を立体的にイメージしながら、それをどんどん形にしていく作業は

本当にワクワクするものでした。

"Open Black Box" by Tom Friedman


幼いながらのこだわり

空間作りといっても、ドール・ハウスや砂場遊びでは物足りない。

だからといって、大雑把でだだっ広すぎるのも面白くない。

自分でイメージする世界(空間)の中に自分がすっぽり入れて、

手に届く範囲でこだわりを貫けるサイズ感に、こだわっていました。

手のひらで転がせるようなサイズでもなく、

自分の身丈より大きすぎるサイズでもない、

自分がイメージする世界に、すっぽり入れる一回り広い空間が、ちょうどよかったのです。


だから、砂場遊びも砂のお城を作るのではなく、

その代わりに人が一人入るくらいの落とし穴を同級生10人くらいと掘ってました。

そして穴を掘ったあとは、誰が一番穴に落っこちる姿が面白いか競っていました。

今思うと、すごく危ないし、そりゃあれだけ先生に怒られるわ。


秘密基地作りは、本当に熱中しました。

まず、どこに自分達の空間をつくるか竹林や町を探検します。

良さそうな場所を見つけたら、その場所の周りにどんな"材料"があるか見渡す。

使える木・紐・葉っぱなどあれば、それらをかき集め、はじまります。

急斜面に階段を作り、平らな場所には倒れている木や竹を敷く。

敷いた木や竹を、紐で縛り固定する。

誰もこないような場所に、自分達しか知らないアジトを作るのは最高にワクワクしました。


今、私を嬉々とさせてくれる空間

ということで、小さい頃空間作りという名の遊びが大好きだった私は、

今でも、相変わらず空間作りが大好きです。

ミーティングする時、照明や椅子や音楽をセッティングしたり、

自分の部屋が住み心地よい場になるよう、花を生けたり。

アイデアや工夫次第で豊かになれます。

最近は、ボタニカルで、全体的に下に重さがある空間が素敵だなあと思います。

植物が生い茂っていて、温かみのある家具が綺麗な刺繍が施された布とともに

置かれている。

そして、日がガンガン差す。そんな部屋。

(毎日の水やりが大変そうだけど、)緑と花に囲まれる生活がいいです。

植物のある部屋は、きっと高い天井のある空間があるとバランスがよくなる。

そうすると、のびのびとした感じの部屋になると思います!

はあ、こうやって考えるの大好き、、

はちうえはぼくにまかせて!

このような空間を好きになり始めた一番最初のきっかけは、

"はちうえはぼくにまかせて"という絵本です。

夏休み、旅行で家を留守にする近所の人たちの鉢植えの面倒をみるといって、

一人の男の子がたくさんの鉢植えを家で預かります。

その男の子が、本当に嬉しそうに楽しそうに、

鉢植えの面倒をみる場面がたまらなく好きでした。

お父さんにぶつくさ言われても、お構いなしに楽しく、一生懸命にやり遂げる姿。

夏休みが終わって、帰ってきた人たちは、主人公の男の子に預けていた鉢植えが

元気で素敵になっているのをみて喜びます。

そんなシーンをみて

「わたしも、こんな風に夢中で何かやって、誰かに喜んでもらいたいなぁ」と

一つのことに熱中する絵本の中の男の子に憧れていたわたし。

そんな憧れの主人公が出てくる、大好きな絵本の世界観に大きな影響を

受けているんだなあ、、とつくづく気付かされました。

(やっぱり、幼い頃に読んだ絵本の影響力ってすごいな、、、)

剪定バサミを使って丁寧に剪定する場面や、


植物に囲まれた、ユニークなお風呂。(好きだ、、)

ワクワクさせる空間が絵本に広がっていました。


もっともっと自分の好きな"空間"について書きたいのですが、今日はここまで。

次は、わたしが興味を持つ"空間がもつ心理的影響"について書きたいなと思います!

わたしの大好きな、リナ・ボ・バルディという建築家も紹介できたら嬉しいです。


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